小学校では、教室に40人弱の児童がいる。基本は座って授業を受けている。時間は8時半〜15時半まで。数年間小学校で働いたが、気になってしまう、おかしいと思えずにいられないことなどを再度ここにあげていこうと思う。
私が知っていることだけになるので偏りがあるのは間違いないが、4校で働いた経験で共通することは必ず他の学校でもあると思う。
ここであげる私の思いや悩みを知ってもらうことで、少しでも皆さんの想いとの共有になったり、同じ思いの人がいるということを知ってもらったり、新しい気づきになったり、変えていこうと思ってくれたりすることを願っています。
今回、小学校で変だなと思うことは、
思考停止しているのかなと思う人が多く見受けられる
学校現場が大きく変わらないことの一つだと思います。
例えば、
- 言われたことに対して疑問を持たずに働いている
- 去年もあったからなんとなく続けている
- 子どものために・・・
などと、必要性を自分で感じていないにも関わらず働いている人が多いと感じます。
その上、毎年やらなければならないことが増えていく状況。
毎年毎年、本当にやらないといけないことができないようになっていっている。
教員が子どものために本当にすべきこととは何か?
安全管理?居心地の良いクラスづくり?自立させる?
文部科学省が定義している教員が「子どもたちにつけるべき力」は、「生きる力」です。これは、子どもたちが将来社会で自立し、充実した人生を送るために必要な力を指しています。具体的には、次の3つです。
- 確かな学力:基礎的・基本的な知識や技能の習得に加えて、それらを活用する力や、課題解決能力を育成すること。
- 豊かな人間性:思いやりや協力性、自立心、倫理観、他者との共生など、人間としての成長に必要な資質を育むこと。
- 健やかな体:健康で安全な生活を営むための身体的な力や、体力、生活習慣を身につけること。
これらの力を総合的に育てることを目的として、学校教育が行われています。
これらの力を育むために教員が一番すべきことは
「授業」であると私は思います。
その授業を考える時間が現在の教育現場にはありません。
おおよその学校現場の勤務時間は8:30〜17:00程度でしょう。私が勤めていた小学校のスケジュールでは、
8:30〜 朝の会/全校集会
8:50〜15:30 授業/休み時間/給食/下校指導
15:30〜16:15 休憩時間(実際には会議/電話、来客対応/事務作業/丸つけ/授業研究)
16:15〜17:00 会議や研修
上記のスケジュールが毎日のように続きました。休める時間はありますが、休めば明日が苦しくなる。それが平気になると授業の質は悪くなります。私のいた現場では、それが当たり前のようになっているように思えます。
じゃあ、変えればいいじゃん?
その通り。変えればいいと思ったため、業務改善を何年か試みました。具体的には、減らすことや無くすことができるもの、優先順位が低いものを無くすようにすることです。
具体例を挙げると
・印刷物を無くし、PC上で確認する
・会議では、共有事項は文書で確認。検討事項は口頭。
・電子機器やAIを活用して、丸つけや手書きの事務作業の撤廃
・研修や会議の始める時間と終わる時間をきちんと守る
・会議を兼ねる、もしくは減らす。
・データでの引き継ぎシートの作成(口頭での引き継ぎが多すぎる)
・通知表の撤廃(後日、こちらは更新します!)
などと、20個ほど提案しましたが、通ったのはわずか3つほど。
なんでなんでしょうね。若かったからかな?みんな働きたいのかな?授業を考える時間がないから質が落ちてもいいという逃げ道を作りたいのかな?
子どもたちと本当に向き合うためには「授業」が一番大切なのに・・・。 その時間は全く確保されない。
今回の記事を見て、具体的に改善されている(勤務時間中に教材研究できている)方は、コメントで教えてくださいな。
少しでも、日本の教育が改善されるといいなーと思っております。
これから週5、6回は更新したいと思っています。応援よろしくお願いします。